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評価:
米澤 穂信
東京創元社
¥ 780
(2006-06-10)
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一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。覗き込んでくる目、カールがかった黒髪、白い首筋、『哲学的意味がありますか?』、そして紫陽花。謎を解く鍵は記憶のなかに――。忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語。
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お墓での紅白まんじゅうの話は、ゾッとしたけどおもしろかったです。
最後はやっぱりな結末だったけど、ショックでした。
前にNHKでどこかの内戦を深夜に放送していて
ただパンを買いに行った人を撃ったり、寝ている子どもを殺したり
血だらけの人々や脳を撃たれた人、泣き叫ぶ人をテレビで見ました。
ひどすぎて、涙がでました。
それを思い出したなあ。
平和に暮らしているからか、理解できない。
マーヤならわかるのかな。
あと最後は、万智の性格が少しわかりました。
一年も一人で抱えていて辛かっただろうな。
結局、ユーゴスラビアはみんな独立してしまったそう。
なんだか悲しい。
でも実際、ユーゴスラビアの時代にいた人はどう思っているのだろう。